Veer肩こり専科
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貧血
病態生理
 血液中の赤血球は血流に乗って酸素を全身に運ぶ働きをしており、これが足りなくなると十分な酸素を運ぶには血流量自体を増やしたり、呼吸量を増やすことをしなくてはならない。すなわち、貧血とは大量出血や何らかの原因による赤血球の破壊亢進で起こる過剰な血液中の赤血球の減少や、赤血球に含まれる血色素(ヘモグロビン)の量が少なくなった状態をいう。最も多いとされているのがヘモグロビンの原料となる鉄が不足して起こる鉄欠乏性貧血である。ヘモグロビンは酸素を体の中に運び、いらなくなった二酸化炭素を持ち帰り、肺から外に出すなど重要な働きをしているため、ヘモグロビンが少ししか造られないと、全身に運ばれる酸素の量が減少し、体が酸素不足になって動悸・息切れ等さまざまな症状が起きてしまう。貧血が徐々に進行した場合には特に自覚症状も無い場合も多い。

分類
●原因
貧血の原因は大別して赤血球産生の低下と、破壊・喪失の亢進のどちらかとなる。
@鉄欠乏性貧血
 慢性出血などで赤血球を慢性的に失い続けていると、材料の鉄を使い切るために起こる。女性なら、出血、成長、月経(月経過多)、妊娠、出産、授乳など、男性や閉経後の女性なら、胃腸潰瘍、悪性腫瘍、痔などの慢性出血などが主な原因となって起こる。そういう意味では、男性より女性の方が鉄を必要としている。だいたい、1mlの出血により0.5mgの鉄を喪失すると言われている。なお、短時間の大量出血では貧血とならずショックに陥る。
A巨赤芽球性貧血
 細胞分裂に必要なビタミンであるビタミンB12や葉酸が不足した場合も、赤血球の分化が障害されて貧血となる。この場合、大球性正色素性をとることが多い。
 ビタミンB12欠乏によるものは、原因として偏食よりも胃摘出や内因子分泌障害によるものが問題となる。内因子は胃で分泌される物質でB12の吸収に欠かせない物質だが、胃を摘出した場合や自己免疫によって内因子が攻撃されて分泌されなくなった場合、深刻な不足状態となる。
 ※悪性貧血等
B二次性貧血
 悪性腫瘍や慢性炎症等に続発する貧血。
 感染症等で全身的な炎症の状態が長く続くと、全身が低栄養状態となって鉄を利用できなくなり、鉄欠乏性貧血と同様の状態になる。
 ※慢性腎不全・慢性感染症(肺炎、肺結核等)・悪性腫瘍(ガン、悪性リンパ腫、骨髄腫)等 
C溶血性貧血
 何らかの原因で赤血球が破壊されることを溶血といい、 赤血球が何らかの原因で破壊される疾患は症状として貧血を来す。赤血球が不足して起こる貧血を溶血性貧血という。
 ※自己免疫性溶血性貧血(自己抗体により溶血)、発作性夜間血色素尿症(造血幹細胞の異状により溶血)、 バンチ症候群(脾機能の亢進により溶血)、鎌状赤血球症(血色素異常により溶血)、遺伝性球状赤血球症(膜蛋白の異常により溶血)、サラセミア(血色素異常により溶血)等
D造血異常による貧血
造血異常には、赤血球を十分産生できなくなったものと、異常な赤血球しか産生できなくなったため血中に供給できずすぐ破壊してしまうものとに分類される。
 ※再生不良性貧血・赤芽球勞・骨髄異形成症候群等

検査・診断
・血液検査:赤血球数、ヘモグロビン濃度、鉄濃度 、フェリチン濃度、白血球数・形状

赤血球数:正常値=男性440〜540万/mm3 女性380〜460万/mm3
ヘモグロビン濃度:正常値=男性14〜17g/dl 女性12〜16g/dl
ヘマトクリット:赤血球容積比。正常値=男性40〜48% 女性35〜44%
平均赤血球容積 : ヘマトクリット/赤血球数。
平均赤血球血色素量(MCH):赤血球一個辺りのヘモグロビンの量。 正常値=28〜32
平均赤血球血色素濃度(MCHC):赤血球一単位体積辺りのヘモグロビンの濃度。 正常値=31〜36

症状
 貧血になると、身体は低酸素状態になり、生命を維持するためにさまざまな代償反応が起こる。一般的には、疲労感、全身倦怠感、動悸・息切れ、頭痛、肩こり、めまい、耳鳴り、神経痛、むかつき、顔の蒼白、注意力低下などがある。

治療
 心不全など生命に関わる重症の場合は、輸血で外部から赤血球を補給する必要がある。
 鉄欠乏が原因であると判明した場合には鉄の投与が有効。注射投与では鉄の全身への沈着が問題となるため、経口投与が基本となる。副作用として嘔気がある。
 炎症や腫瘍、造血異常などの場合には原因疾患の診断・治療を進める。ただし治療が非常に困難な場合は対症療法として輸血を続けるしかない場合もある。

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