| 狭心症 |
狭心症は、心臓の筋肉（心筋）に酸素を供給している冠状動脈の異常による一過性の
心筋の虚血のために狭心痛などの症状を起こす虚血性心疾患の一つである。虚血によ
り心臓が収縮できず、不整脈や痛みを引き起こす。
症状の安定している安定狭心症と、症状がどんどん悪化していく不安定狭心症とに分
けられる。不安定狭心症は心筋梗塞に進む可能性が高い。
原因
労作性狭心症は心臓の冠状動脈に粥状動脈硬化（アテローム）ができ、血液の通り道
を狭くすることにより、労作時（階段の昇降等）に起こるもの。
安静時狭心症は、安静時にも冠状動脈の狭窄により血流量減少で起こるケース。その
うちの異型狭心症は、何らかの理由で心臓の血管そのものが異常をきたし、極度に縮
んでしまうために起こる。
症状
狭心痛（締め付けられるような痛みや圧迫感）が主症状である。痛みは前胸部が最も
多いが、左肩・腕の内側等への放散痛など他の部位にも生じる事がある。発作は数十
秒から15分以内には消失する。 他に、呼吸困難、頭痛、嘔吐など。 症状を放置した
場合、心筋梗塞、心室細動などを引き起こす。
治療
薬物療法（硝酸薬（ニトログリセリン等）、β遮断薬、カルシウム拮抗薬）が基本で
ある。高血圧や喫煙などの危険因子のコントロールも重要である。
不安定狭心症の場合、心筋梗塞予防のため、経皮的冠動脈形成術(PTCA)、冠動脈大動
脈バイパス移植術(CABG）などを施行することもある
|
|
|
