肩コリと姿勢
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肩こりを起こす原因の中で最も多いのが姿勢です。 通常、人間は正しい姿勢を取っていても、その姿勢を維持する為に常に筋肉は酷使されています。重い頭部を細い首で支えるのも、肩からぶら下がる様に付いている重い腕も、正しい姿勢を取っていれば、うまい具合にバランスが取れ、正しい姿勢を維持する程度では、殆ど肩こり等を引き起こすことは無いのです。しかし一旦姿勢が崩れると、その姿勢の悪い部位の筋肉が疲労・緊張し、こわばることによりコリと痛みを引き起こすのです。
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■猫背や凹円背の様に前かがみになると、前方を見る為には顎を突き出す様な姿勢になってしまいます。そしてこの様な姿勢を取る為には、頭を起こす様に首筋の脊柱起立筋が常に収縮して引っ張っていなければなりません。脊柱起立筋は疲労・緊張し、首筋のコリと痛みを引き起こします。 ■また、前かがみになると両肩も前方に下がります。僧帽筋等は常に手前に引っ張られる力に反発する様に収縮しなければなりません。僧帽筋は疲労・緊張し、肩にコリと痛みを引き起こします。 |
肩こりを引き起こす姿勢と動作
日頃から癖になっている姿勢や行動の中には、姿勢を歪め肩こりを引き起こす原因となっている場合があります。以下の姿勢・行動には気を付けましょう。
- 新聞や雑誌を床に置き、あぐらをかいて或いは横座りして読む。
- イスに浅く腰掛け、背もたれに寄り掛かる。
- ハンドルにしがみつく様に前がかみで車を運転する。
- 寝転がって上体を支え起こす様な状態でテレビを見る。
- バックをいつも同じ側の肩にかける。
- 手提げ荷物をいつも同じ側の手で持つ。
- 電話の受話器を肩と顎にはさんで会話する。
- イスに腰掛ける時、いつも同じ側に足組する。
- 長時間同じ姿勢を強いる。
- 日常生活における運動不足。(チョットした距離でも車を使う、エレベーターを使う等)
- 単純反復作業で、特定の筋肉しか使用しない。
- 不適切な寝具(枕の高さ、敷き布団の硬さ)による睡眠時の姿勢。
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